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ヴェネチア・ゲットー【ユダヤ人の歴史】

シャローム!

前回の記事でお伝えした通り私たちはヨーロッパを旅行しました。イタリアのヴェネチアを訪れた際に、最初のゲットーがヴェネチアにあることを知りました!!

ゲットーとは、ヨーロッパ諸国に住んでいたユダヤ人が強制的に住まわされたユダヤ人隔離居住区のことです。

ヴェネチア・ゲットーは世界で一番初めに「ゲットー」と呼ばれるようになったユダヤ人居住区です。

ヴェネチアの景色を楽しみながら細い川をいくつもの橋で渡り歩いていくとだんだん馴染みのある言葉や文字が見えてきました。

ヴェネチア北部の島々の中に位置するヴェネチア・ゲットーには現在もユダヤ人が住んでいて、コーシェルのレストランやベーカリー、シナゴーグもあります。

島の入り口付近にあったKosher(コーシェル)のレストラン。朝早くてまだオープンしていません。

ユダヤ教正統派の格好をした人たちやキッパを被った子どもたちがたくさんいました。私たちはイスラエルに住んでいるので彼らを見て急にイスラエルに帰ってきたような気分になりました。でも彼らの話すヘブライ語をよく聞くと、イタリア語に訛っていてそれが面白かったです!

メノーラやハムサや本などがショーウィンドウに飾られています。

1516年当時のユダヤ人はゲットーでの居住が強制され、ユダヤ人税が課せられたり夜はゲットーの扉が閉じられ不自由な生活を送らされていました。しかしヴェネチア・ゲットーは栄えたと言われます。ユダヤ人は商業、金融、通訳などで大変活躍していて、さらにはヴェネチアの東方貿易を担っていたからです。

ゲットー広場の中心にあるオリーブの木。

1797年にナポレオン率いるフランス軍にヴェネチア共和国が滅ぼされた影響で、ユダヤ人はゲットーから解放されました。けれども居住の強制がなくなった後もゲットーに留まるユダヤ人は多かったそうです。

1930年代からはじまったナチスドイツによってユダヤ人の迫害は強くなりました。

ヴェネチア・ゲットーに住んでいたユダヤ人も5分の一がナチスの強制収容所へと移送されました。

ゲットー内にはホロコーストの記念碑が煉瓦の壁に掲げられています。

強制収容所へ向かう列車に移送されていくユダヤ人の人々

今回は行けませんでしたが、ヴェネチア・ユダヤ博物館もありました。ユダヤ人の現在のくらしも覗けるので、ヴェネチアに来られた際には是非ヴェネツィア・ゲットーを訪ねてみてださい。

駅の方面へ戻る道中にユダヤ人女性のアーティストさんの素敵なギャラリーに立ち寄りました。

Michal Meronさんはイスラエルで生まれ、現在はヴェネチアで活動されています。

忠実に描かれたゲットーの街並みやその中でユダヤのお祭りを楽しむ人々がカラフルに描かれている作品や、ユダヤの歴史や文化が描かれた作品が数多く展示、販売されていました。

そして、彼女の作品にはよ~く見ると彼女の猫たちがたくさん隠れています!見つけるのが楽しい!

店内撮影の許可はもらいました!!

とっても素敵な作品ばかりでした!お土産にもお勧めです♪

Michal Meronさんのサイトも是非ご覧ください!

最後まで読んでくださってありがとうございます♫

Nozomi

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Heiwa & Nozomi

イスラエルに生活中の日本人家族です! このブログではイスラエルのことを紹介します!

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